ベニヒ(Chamaecyparis formosensis Matsum.)の材および根の精油成分のうち,とくに中性油分について精査した。この精油中から約30種類の化合物を確認したが,このうち22種類はベニヒから新たに見いだされた成分である。これらにはカメシノンやイソカメシノンをはじめ側鎖にエチニル基を有する7種類のノルセスキテルペン類の存在が確認された。その他4, 11-セリナジエンやT-ムロロールなど4種類の新化合物のほか,(+)δ-カジネンなども見いだされた。また小枝の成分についても述べる。
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