2003 年 69 巻 4 号 p. 620-623
曳航式深海用ビデオカメラを用いて,金華山から小名浜沖の水深約440m~700mの海域に24箇所の調査点をもうけて,2001年5月から6月の日中にキチジを観察し,生息密度を推定した。合計30回の観察を行い,延べ1,650分の映像記録を得た。総観察面積は86,160m2,キチジの総観察個体数は253個体であった。それぞれの調査点における1,000m2当たりの観察個体数は,0~11個体であった。曳航式深海用ビデオカメラを用いたキチジの観察から生息密度を推定できることを確認した。