接着剤としてMDIを用いたMDF(MDF(MDI))とフェノール樹脂を用いたパーティクルボード(PB(PF))を屋外に暴露し,その耐久性を調べた。つくばに5年間暴露したPB(PF)の曲げ強さ,剥離強さ,釘頭貫通力,側面抵抗力の残存率は46.5,16.9,60.9,28.0%であり,MDF(MDI)は77.1,96.7,86.4,87.8%であった。都城では,PB(PF)のこれらの残存率は24.1,6.73,52.5,22.6%であり,MDF(MDI)では75.1,100,87.9,66.8%であった。気温と降水量がつくばより高い都城のPB(PF)のすべての残存率がつくばより低下したが,都城のMDF(MDI)とつくばには大きな差異はなかった。MDFは表面の平滑性が高く,雨水が表面に滞留しにくい,さらに,繊維の絡み合いの効果により内部に雨水が浸透しにくいため高い耐久性があると考えられる。