コンクリート工学論文集
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再生骨材の耐凍害性評価手法の研究
片平 博渡辺 博志
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2010 年 21 巻 1 号 p. 1_25-1_33

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抄録

再生骨材コンクリートを普及するうえでの課題の一つとして耐凍害性の確保があげられる。再生骨材の耐凍害性を精度良く評価する手法が確立すれば,耐凍害性に優れた再生骨材のみを選別することが可能となり,再生骨材コンクリートの普及に貢献できる。この観点から,再生骨材の耐凍害性を比較的簡易に評価する試験法について検討を行った。方法としては,容器に再生骨材試料と水を入れ,それを冷凍庫と水槽に交互に入れることで試料に凍結融解作用を与え,所定の繰返し回数後に試料の劣化状態を測定するものである。再生粗骨材に対しては,再生骨材コンクリートの耐久性指数と良い対応を示した。再生細骨材に対しては適応可能範囲に制約があることが分かった。これらの結果を踏まえ,再生骨材の耐凍害性の評価方法を検討した。

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© 2010 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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